1901年パリ生まれ。アール・ヌーヴォーの巨匠、ヴィクトール・ブルーヴェを父に持つジャン・ブルーヴェは、アール・ヌーヴォーの環境の中で鉄工芸の技術を習得する。手作りの工芸品から家具、建築へと、作品の規模を発展させていった。その作品の取り組み方や思想は、規模が大きくなっても変わることはなかった。1930年には、マレ=ステヴァン、ル・コルビュジエ、シャルロット・ペリアンらと共に、「ロジックとバランスと純粋性」をマニフェストに掲げる現代芸術家連盟(Union des artistes modernes)を設立する。その後、ナンシー市長、大学の教授等を努め、建築家としても活躍し、建築生産の工業化に大きな役割を果たした。
リサ・ラーソンは1931年、スウェーデンの南部に生まれた。ヨーテボリ大学芸術学部デザイン工芸校に学んだ後、スウェーデンの陶磁器メーカーグスタフスベリのアートディレクターであったスティグ・リンドベリに採用されてグスタフスベリ・ファブリカに入社した。1952年、グンナル・ラーソンと結婚。1980年、ラーソンはグスタフスベリを離れ、フリーランスとなり、数多くのスウェーデンの企業と仕事をした。その中にはDuka、Kooperativa Forbundet、Ahlens百貨店などがある。グスタフスベリ社は1987年に買収されて工場も閉鎖された。1992年、ラーソンはかつての同僚数人とともに Keramikstudion i Gustavsberg(ケラミークステューディオン・グスタフスベリ、グスタフスベリ陶器スタジオ)を設立した。このスタジオで、新たなデザインと小品が今も作成されている。